振動実験は、まず三階建ての住宅のなかに家具や重りを置き、購入者が生活する状態を再現して行いました。試験所最大の一〇〇〇ガルの振動を一回、八一八ガルの地震を託回繰り返し。住宅に大きな損傷がないことを確認しました。阪神淡路大震災の加速度が八一八ガルだったことを考えると、あのクラスの地震を連続して受けても建物が「変形の限界」に達しないことが証明できたのです。次に二階建て住宅をのせ、これまで必要と規定され
実大振動実験について... の続きを読む
人が感じる温度は、部屋の空気の温度だけではなく、床や壁、天井などの表面温度にも左右されます。おおまかにいうと、室温が二五℃でも、表面温度が三五℃あれば、体感温皮は一二〇℃になるわけで、体感温度を二七℃程度に抑えるために、表面温度が三五℃で変わらないとすれば、室温は一九℃まで下げなくてはならないことになります。エアコンを二〇℃くらいに設定して、ガンガン冷房しているのに、少しも涼しく感じないのもそのた
日射をさえぎる工夫も大切... の続きを読む
家は友人の願い通り無事完成したまではよかったのですが、さて問題はその先にありました。早速奥様とお母さまが、完成直後のわが家に入って約10分後、想像を絶する事件が起こりました。あろうことかお二人とも突然、めまいと吐き気に襲われたのです。「これはどういうこと」と思いながらも、とにかく家の外に出なくては、とサスペンス映画さながらにどうにか無事新居を脱出できました。これがもし、どちらかお一人でしたら、体調
有名メーカーで建てた家で母と妻がめまいと吐き気... の続きを読む
間取りや敷地の基本的なポイントを整理してみることにします。とくに、間取り計画は、家族構成や生活の様式によって大きく違ってきます。家族の人数や性別以外に大切なのは、家族がどんな生活を送っているのかをきちんと整理すること。そのうえで、各部屋を対応させていくわけですが、これをゾーニングといいます。また、間取りの利便性を検討するために、生活上の人の動きを線にたとえたものを動線といいますが、この動線も間取り
動線はできるだけシンプルで短いことが原側... の続きを読む
ひびわれがアルカリ骨材反応をおこすと、コンクリートは逆に膨張しはじめるが、この膨張は、鉄筋のような拘束体によってさまたげられる。その結果、コンクリートには梁の長手(部材の寸法の長い側)方向に圧縮力が作用する。コンクリートは圧縮力を受けると、その方向に直角に引っぱり力が作用する。この結果、アルカリ骨材反応によるひびわれは、梁の長手方向に生じることになる。建物の鉄筋コンクリート基礎の立ち上がり部分では
ひびわれがアルカリ骨材反応をおこす... の続きを読む
住宅金融公庫が管理業務に特化するというのは、国土交通省案にある。その場合、今の住宅ローンの条件は一切変わらないだろう。やはりどういう形であれ、いったん長期で借りたものの条件が変わるということに反発は根強い。なにしろ、住宅公庫は五四九万件というローン案件を抱えている。ほとんどが個人であるから、条件が変わることの影響は深甚だ。人生設計が根底から崩れることになるわけで、それを悲観して自殺者などが出た場合
住宅金融公庫が管理業務に特化する... の続きを読む
日本の風土や地域性を無視した無秩序な外観が日本中に広がっている現象を、一般のユーザーだけの責任に帰するわけにはいきません。日本の住文化形成において、きわめて大きな影響力を持つハウスメーカーは、全国津々浦々まで同じ材料の同じ建物を供給し売りまくりました。その結果、都市風景ばかりでなく、地方の農村風景まで激変してしまいました。長野県の山奥で見た光景を、私はいまだに忘れることができません。生まれ故郷に住
積極的に参加する住まいづくりが求められる... の続きを読む
家屋型式は、日本家屋のもつ濃密な空間構成に基づいて長らく営まれてきたライフスタイルに容易に同化せず、非常に不安定な家族の在り方、住まいの暮らし方をもたらしたと言えます。もう1つは、子どもに勉強部屋として、独立した部屋を与えることを優先してしまい、部屋から出てこなくても、親は何も言えない状況をつくってしまったこと。受験戦争の激化により、子どもにはプライバシーを保つ閉じられた空間を与えることが良いとい
親子関係にとって極めて大切なこと... の続きを読む
住宅ローンは毎月の返済額がいくらかを中心に考えていきます。ローンによって本人の月平均収入から割り出された毎月返済額の限度があるからです。たとえば公庫なら平均月収(ボーナス分を含む年収の12分の1)の5分の1までの毎月返済額(財形では4分の1)などです。収入によって毎月の返済額が決まっている以上、返済期間が長ければ長いほど多く借りられることになります。公庫などでは10年以上、1年きざみで最長35年ま
返済期間を長くすると多く借りられ、毎月の返済額も少... の続きを読む
住宅の基本性能に欠ける欠陥や手抜き工事など、法律違反、規約違反を犯すことは間違いなく悪です。万が一そのようなことをする法人なり個人なりがいたとするなら徹底的に処罰、追放すべきです。誰も異を唱える人はいないでしょう。ただ、私の経験上では、それに類するケースはほとんどと言っていいほどありません。1%にも満たないでしょう。残念ながら皆無ではありませんが……。たとえば、悪質とも言える強引なセールスにあった
信用できない不動産会社はほんの一握りという現実... の続きを読む