建物の構造形式の違いと地震のゆれ方の問題である。マンションは、実は鉄骨造であった。建物は木造か、鉄筋コンクリート造か、それとも鉄骨造かの構造形式、さらには低層か、高層かの建物形態によって、同じ地震でもゆれ方や被害の状況が異なる。マンションの多くは鉄筋、または鉄骨鉄筋コンクリート造であるが、なかには鉄骨造のものもあり、鉄骨造と鉄筋コンクリート造では建物のしなり方が違う。また、四〜五階くらいまでの低層、中層の建物と超高層マンションとではゆれ方がまるで違うものになる。
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マンションは鉄骨造であったので、大きなゆれの割には構造躯体である鉄骨の柱、梁にはほとんど損傷がみられなかった。鉄骨は鉄筋コンクリート造に比べるとしなやかなので、ゆれによって建物が大きく変形したものの、ゆれがおさまった時点ではもとの形状に戻ったのである。玄関ドアをいつもと変わらず開けることができたし、一部の窓枠にズレが生じたり、外壁のパネルが部分的に破損したりしたが、これらは十分に補修できるものであった。