施主主導で決定しなければならないこと

2011.10.07

工事期間中の定例においては、設計者と工務店が工事で使用する材料のサンプルを持ち込みます。具体的には、外壁見本、室内壁のペンキ色、あるいは壁紙、フローリング、ドアノブ、照明器具などですが、とくに多いのは水廻りです。洗面カウンター、水栓器具、浴槽力ラー、浴室タイル(床・壁)、便器カラー、便所床材、脱衣所床材、洗面所ガラス、物入れの取っ手……。これらは、もちろん設計者の「お勧め」に従うのが無難ですか、自分の趣味をはっきりとさせておくことも必要です。良心的な設計者は「私はこれを勧めますが、どうですか」といういいかたをするでしょう。このとき、自分のイメージを持っていないと、迷いますし、あとで後悔することになりかねません。選択の原則としては、第一に、「迷ったらシンプルなほうを選ぶ」ということでしょう。デザインというものは、多かれ少なかれ、自己主張するものですから、シンプルなほうが、その度合いが少なく、そのぶんほかと折り合いがつけやすいからです。第二には、「モチーフを統一する」ということです。同じ色や形のモチーフを反復して用いることによって、建築全体の統一感を打ち出すことができるのです。たとえば、おなじ陶器の色にしても、トイレや洗面カウンターが白なのに、バスタブが赤というのは、ほかに理由がないかぎり避けるべきでしょう。金属部分にしても、金と銀を混在して使うのは勧められません。

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