マンションも供給が多くなってくると、販売競争が激しくなってくる。とくに、最近売れ筋の三〇〇〇万円から四〇〇〇万円のマンションは、土地の手当てが高ければ、建設費を安くあげ、その分をカバーしなければならない。今、建設会社は、ビル不況のなかで無理をして、安い単価でマンションの建設を請け負っている節がある。場合によっては、一戸建てと同じぐらいの坪単価、すなわち六〇万円から七〇万円で請け負っていることもある。
[関連情報]
心斎橋のマンション
王子のマンション
大分市の分譲マンション
江坂の分譲マンション
六甲の分譲マンション
こうなると、建設会社としては、建物のコンクリートの厚さを薄くしたり、部屋のコンクリートの内側にベニアを張らないなど、お客の目に見えないところで、手を抜かざるを得ない。私の事務所は、新宿区の新宿御苑前にあり、T不動産のマンションである。一部上場の立派な会社だが、残念なことに、壁の内側はすべてコンクリートむき出し、床もじゅうたんの下はコンクリートという状態で、冬などは寒くて暖房費がかかるし、マッサージを呼んで一時間も横になろうものなら風邪をひく。大手でこのような状態、それも昭和五七年の建築でこうだから、今の安売り競争のなかでは、どんな手抜きマンションをつかまされるかわからない。くれぐれも、私の事務所のような寒々としたマンションは、選ばないようにしていただきたい。